嫉妬
内容なんてどうでもよくて。
貴方とやりとりがしたかった。
なんてことのない業務連絡が。
貴方と繋がっているように思えてうれしかった。
会議があると会える喜びを感じ、声を聞くと心地よさを感じ。
ああ、私はこの人が好きなんだ。
少しずつ、少しずつ。
不安定な感情の揺れの正体が明確化されていく。
頼られる姿を尊敬していたのに。
私以外の人に時間を使っている姿が嫌になった。
好かれている言葉を聞くと共に仕事をしていることを誇りに思えたのに。
私以外の人に好意を持たれていることに苛立ちを感じた。
”嫉妬”
貴方に想われることはないだろうとわかっていたけれど。
少しだけでいいから他の人とは違う。
ほんのちょっとだけでいいから特別な存在になりたかった。