深夜の出来事
ちょっとした打合せの送信。
いつも通り丁寧で的確な内容での返信。
数回で終わるやりとりだと思っていたのに・・・
急にいつもよりラフな返信。
ちょっとうれしくて軽めの返し。
気がついたらもう深夜・・・
何時間やり取りをしていたんだろう。
どさくさに紛れてちょっと告白。
「人前で話す姿、好きだな。頑張ってね。」
「人前で話す俺に恋した・・・?」
どうしよう・・・自分の気持ちに嘘はつきたくない。
でも真面目な返しに引かれたら・・・傷つきたくない・・・
でも・・・でも・・・でも・・・
「うんうん、恋した(^_^) それでね・・・」
精一杯の本音とごまかし。
「まぢか・・・(笑)」
そのさりげない反応にどれだけドキドキしたことか・・・
何事もなかったように続く打合せに今までとは違う楽しさが混ざり合い。
不意に出てくる貴方の言葉に鼓動が止まらなくなる。
「大好きな貴方とまた仕事が出来るから頑張るわ」
「そんなこと言ってちゃんとやらないとお尻たたきますよ」
「Sだね~」
「Mだからうれしいでしょ?」
「そんなあなたがすきよ(笑)」
本心?冗談?
楽しくて止まらない。
「今外に出てみたけど星がキレイ」
ロマンチストな言葉に少しびっくり。
「息抜きに夜景見に行ってみる?」
深夜の2時過ぎ。
なんで誘ってるの?
会いたいと思ってくれたの?
「パジャマ素ッピンだぞ~」
「こちらもぶしょうひげでパジャマだ(笑)」
深夜のドライブによこしまな期待。
貴方の本心を探りながら話しを合わせる。
公園で夜空を見ながら出会ってからの昔話。
転びそうになった私に手を差し出す。
・・・触れてもいいですか?
・・・つないでもいいですか?
・・・その先はあるんでしょうか?
つないだ手から想いがあふれ出してしまいそうで息が出来ない・・・
一時間にも満たない深夜の出来事。
現実ではないような、夢のようなひととき。
「わずかな時間ですがデートをして頂きありがとうございました(笑)」
別れた後の白昼夢のような感覚に貴方からのLINEが現実だと教えてくれる。
明け方まで別れを惜しむようなやり取りに心が躍って眠れない。
「またいきましょう」
それはいつ?
曖昧な約束に胸がじらされる・・・
どうしよう・・・
私は貴方が大好きだ・・・