恋心

かっちりとした姿で口早に理論的に物事を話し出す。

ピリッとした空気の中、生真面目そうな第一印象。

可も無く不可も無く。

頭の回転が速く出来た人なのだと。

侮られまいと一生懸命話を聞いて理解しようと努力して。

貴方は私の存在など無くても淡々と仕事をこなしていくのだと。

そう思っていた矢先にいきなりの電話で泣き言。

貴方の弱い部分を知って身近に感じた。

頼りにされた記憶は薄く必要とされた記憶も無かったのに。

 

「貴方と一緒に仕事が出来て楽しかった。

 貴方がいなかったらここまで出来なかった。

 貴方が相方で、貴方がいてくれて、本当によかった。

 ”本当にありがとう”」

 

そう言って微笑んでくれた。

 

やるべき事に紳士に取り組む姿勢に、、、

苦情や批判を呑み込み受け止め耐える強さに、、、

ふとした瞬間に見せる優しい笑顔に、、、

貴方の人となりに尊敬の念がありました。

 

だから・・・不思議な胸の高鳴りを感じえずにはいられませんでした。